当社のお膝元、福井県は国内で最も原子力発電所の多い地域となっています。
東日本大震災以降、国内の原子力発電所を閉鎖すべきだという世論が高まっています。
一国民として考えた時、それは最もなことだと思います。しかし会社を経営する立場として考えると、やはり原子力発電所が無くなってしまうことは驚異です。
まず大規模な雇用先になっているのは間違いないので、無くなってしまえば余波は福井県だけでなく、舞鶴にも大きな影響を与え、街の衰退にもつながるでしょう。
当社は原子力発電所と直接に取引する仕事ばかりというわけではありませんが、街が衰退してしまえば、その影響は必ずマイナス方向に働きますし、それがどの程度のインパクトなのかは予測しきれません。
ですから、この先の将来は不安定なものであると最悪の予測をしておく必要があると思います。
最悪の状態を想定して、ただ悲観していても仕方がないわけで、そういう状態になった場合でも対応できる策を今のうちに実行しておかなければなりません。
TQMを導入し会社の力を強化しようとしているのも、足場の施工班を社員化しているのも、南部の拠点を強化していくのも、ここにつながってきます。
危機に気がついて皆で早く対策することができれば、経営破綻やリストラというような苦しみを回避することが出来る。
最悪の状態を想定して対処しておいて、実際はそこまで悪い状態にならなかったらツイテルなーと捉えられる。
でも呑気に捉えて、事態が思ったよりひどいことになったら目もあてられません。
各拠点、各自に使命があります。やるときゃやらなあきません。