(前回の続き)
前回の記事:日々の雑感:評価制度実施中③
評価制度について4回目です。
今回はこのような評価制度を実施した経緯とフクムラにどんな変化が起こってきているのかについて書こうと思います。
経緯について:
現在の評価制度に変わる前から、フクムラでは評価制度を実施していました。しかしそこには問題点がいくつかありました。
- 評価者3人による評価を行い適正かつ公正な評価をしようとしていたが、それぞれの評点に込められた想いがバラバラで、結局最終的に総責任者が経験と勘を頼りに最終決定をしていた。
- 拠点が増え、会社の規模が大きくなると総責任者は全員の日々の仕事の様子を把握することができない為、適切かつ公正な評価が難しい状況であった。
- 各現場の長は問題のある人物に対して、現場内では問題を感じるが、それが会社全体の考え方と合致しているかどうかに自信が持てない為、いつまでたっても問題のある人物に明確な指導ができない状況があった特に人間性が悪く組織風土を著しく悪化させる人物でも、なんとなく組織に滞留してしまうということが多かった。
- 逆に会社として承認し評価してあげるべき人物に対しても上記と同じように、各現場に目がいかない為、気がついてあげられないこともあった。
どんな変化が起こったか:
- 評価者ミーティングで評価を確定させる場では重役職者と現場の長が一緒に話し合って決定していきます。すると現場の長は会社が求めている人物がどのようなものか、かなり明確に理解することができます。
- 現場の長は日々迷いながら指導しているわけですから、迷いがなくなるだけで確信を持って指導していくことが可能になります。
- 長は話合いのなかで自分自身もどのようなことが会社に求められているのかが自然とわかってきます。
- これまでフクムラでは、人間性に大きな問題がある人物が部下であっても、現場の長からそのことを上司に訴えかけることが少なく、問題を問題として把握しにくいところがありました。現在では問題の共有が現場長と上長の間でより円滑にできるようになりました。
- 現場にいなければ確認することができない人の良い所も悪い所もかなり把握がしやすくなりました。
あとがき:
当社で評価者制度の改善を行って3回目です。
まだまだ進化の途上ですが、良い手ごたえを実感しています。
F&Mという会社で研修を受けて、そこから作り上げたのが今のやり方なのですが、もっと良いやり方があれば教えていただけると嬉しいです。