(前回の続き)
前回の記事:日々の雑感:評価制度実施中①
もしかしたら同じことの説明を二回重ねてしまっているところもあるかもしれません。
評価制度の目的は社を向上することのできる人物に皆を導いていくところにあります。
そこで、どのような人物像が評価されるのかについて少々抽象的ではありますが書いていきます。
評価項目は大きく3つに分けられます。
- 結果評価
- 努力・能力・行動評価
- 人間性(執務態度)
の3つです。
まずは③の人間性について触れてみましょう。これはその人の倫理観や責任感、協調性、誠実さ、勤勉さ、積極性などを評価するものです。
人間性評価の特徴一つ目として、どのような種類の仕事をしていても一貫して同じようなことが評価されます。営業マンでもセンター職でも求められる人間性は同じってことですね。
特徴二つ目は、新入社員でもしっかりした人は高い評価が出やすいですし、古参社員でもいいかげんな人は低評価になります。
特徴三つ目は、特に新入社員は職務上の知識がベテランと比較して低評価になるのは普通のことなのであまり問題視しませんが、人間性に関していえば多いに問題視します。勤勉性とか誠実性に低評価がつくっていうのは…想像つきますよね。
人間性の各評価項目についての考え方について少々書いていきましょう。
例えば、度々遅刻する人や無用に人の自尊心を傷つける人を放置すれば、会社の規律はメチャメチャに壊れてしまい、皆が気持ち良く仕事ができる環境ではなくなってしまいます。
ですから、そのような因子となる人物は評価が低くなるようにしています。逆に規律のある職場作りに貢献する人、規律を人に指導する人は社にとって大切な人なので、評価を高くします。
また、言われたことに対して前向きに取り組んでくれる人は普通の積極性として評価します。しかし会社は日々、常に現状よりもより良くなっていかなければ存続できません。ですから誰かに言われるからではなく、自分の意思で学び、自分の意思でレベルの高い仕事に挑戦する人というのは本当に大切しなければなりません。こういう人には積極性に高い評価を与えます。
メリハリをつける必要はありますが、職場風土と人のことを思いやって、皆に声をかけるようにしている人、会社の行事を盛り上げていこうと努力する人、日々の仕事をする姿勢も周りの人や後工程に対する気遣いがちゃんとしている人は協調性を高く評価します。
逆に後の人に思いやりのない仕事をする人、職場風土に貢献しようとする姿勢のない人は、職場の志気や仕事の質を悪化させますので低く評価します。
責任感の項目は、基本的には与えられた仕事に対してきっちりやりきろうとする態度です。
しかし人によって、自分の責任の範囲を狭く捉える人もあれば、広く捉える人もあります。
例えば、センター内で小物整備を担当している人でも、「小物の整理をするのが自分の責任」というぐらいの責任の自覚の人もあれば。「お客さんに喜ばれる仕事をしながら、会社の採算もとれるものにするのが自分の責任」という自覚の人もいる訳です。当然後者の広い責任感を持っている方のほうが社を向上させる力がある訳ですから評価は高くなります。
ちょっと変わったところでは愛社精神という項目があります。会社が働く皆にとって愛されるものであるためには、経営陣の努力が最も重要なわけですが、皆だって同時に愛すべき会社の作り手でもあるわけです。
正直申し上げて、環境や職場の不平不満をいうばかりで自分にできることを考えない人(自分が作り手でもあるということを完全に無視している人)というのは社を悪い方向に導いてしまうので良い評価はできません。
逆に、自分のいる組織、営業所を大切にして、自分のできることを精一杯やろうとする人は他の人にも感動を与えて、職場に活力を与えます。ですから評価を高くします。
と、だいたいですが人間性に関してはこのような見方をしています。
書き出すと思ったより長くなりますね、このテーマ。
という訳で次回に続きます。
続きの記事:日々の雑感:評価制度実施中③