QCの目指すところは、
①お客様に喜んで頂く品質を実現することを通して、
②働く人の生活の礎となる強い企業体質を実現することです。
お客様の喜びのないところに企業の永続的発展はありえません。つまりここで言う「品質が高いとはお客様満足度が高いということであり、逆に品質が低いとはお客様満足度が低い」ということになります。
ただ気をつけなければいけないことがあります。それは価格が高い安いというのはお客様を満足させるために一番大切なことではないということです。
人は安いものを好むように認識しがちですが、実はそれは第一条件ではありません。
例えば、美味しくないけれど激安の料理店があるとします。そんな店に皆様は行きますでしょうか?行きませんよね。
どれだけ安くてもマズイ店には行きません。優先順位を考えてみると、ほとんどの人は、はじめに美味しいかどうかで判断して、次に味の割にお手頃価格かどうかという順番でお気に入りの店を見つけていると思います。
仮に安さに惹かれて一度は行ってみても、マズイと感じれば二度はいきません。
つまり価格はお客様満足度(品質)の第一条件ではないということになります。
もちろんどれだけ美味しいと言っても、価格がべらぼうに高いというのも長続きはしません。
「まず品質が良くて、次に価格も手頃である」ということが大切になってくるわけです。
仮設レンタル事業でいえば、安全が確保されている資材であり、良品のみが出荷されていて、見た目にもきれいな商品であるということは当然に重要視すべき品質です。またそれを手頃な価格で提供していけるような工程やノウハウをつくりだすことが品質管理に取り組む目的であると言えます。
品質重視のところで気をつけないといけないことがもう一点あります。「品質は一番低いところで評価される」ということです。
「良いものもあれば悪いものもある」ではいけないのです。お客様は品質の平均点で評価するわけではないからです。
「良いものもあれば普通のものもある」
「良いものもあれば少し良いものもある」というように、如何に最低品質をあげていくかということが大切になります。