話をわかりやすく、重くならないように話したいと思いたとえ話をするときがあります。
その時、童話や昔話、格言を用いて話しますがとても不安な気持ちで話をすることがあります。
私は、言葉づかいや字の美しさは人間性を表すと言われて育った世代です。
変形日本語がいっぱい飛び交う時代になり、童話や昔話や格言が、皆の心から離れている気がするからです。
変形日本語もうまく活用でき、表現ができるようにならなければと思います。
でも、日本語はとても表現が繊細にできます。
日本人は柔道・華道・茶道・和歌・短歌などを大切にしてきた民族ですが、日本語にはこれらを支える用語がたくさんあるように思うのです。
母や祖父が、格言やたとえ話を織り込みながら想像力をもたせ、また、悟りやすいように話をしてくれて楽しく聞いていたことを思い出します。
アリとキリギリス
アリさんは、毎日せっせと寒い冬でも越せるように一生懸命働いている。
キリギリスは、横でありの働きを見て、笑いながら浮かれ楽しんでいた。
冬になり「寒い寒いと言いながら」死んでしまった。
格言「備えあれば憂いなし」
商売も1年を通して良い商売はない。
そのために先々を考え蓄えておかなくてはつぶれてしまう。