ショッピングセンター、倉庫など大空間建築物に多く採用される
ハゼ締めタイプの金属製長尺折板屋根。
その屋根の軒先、ケラバ、開口部からの
墜落・転落を防ぐ安全帯取付設備の親綱システムです。
特徴
- 安全帯取り付け設備としての性能、強度を有します。
- ベースと支柱が分割でき、収納もコンパクトに。
- 取り付けはインパクトレンチで簡単に固定できます。
- ハゼ金具で挟み込んで固定するため、屋根面への負荷が少ないです。
- 支柱に単管パイプを付けると、手すり柱としての使用も可能になります。
組み立て手順
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支柱ベースを仮置きする。その時に、ハゼ金具のナットをインパクトレンチで緩めておく。
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設置箇所は、親綱システム用支柱の使用基準に従って計測して位置決めする。
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ハゼ金具の口を広げて、ハゼ部に咬ませるようにセットする。(ハゼ金具4ヶ所)
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ハゼ金具のナットをインパクトレンチで締め込み固定する。(ハゼ金具4ヶ所)
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支柱を支柱ベースの中央ソケット部に差し込む。
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支柱ベースソケット部と支柱の穴にトグルピンで貫通させて固定する。
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親綱のフックを支柱の取付ピースに掛ける。
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親綱を取付け、緊張器を用いて、概ね水平になるように緊張して完成。
使用上の注意
- ハゼ金具のボルトナットは、ゆるみの無いよう固定して下さい。ナットをねじ込む際は、手で仮締め後、ボルトを垂直に立てレンチ等でゆっくりと締めこんで下さい。また、使用後は、同様に支柱ベースに固定して下さい。
- ハゼ金具の六角ナットのサイズはM10ですので、レンチのソケットは17をご使用下さい。
金属屋根の条件
- 設置できる金属屋根の種類は、馳(ハゼ)締めタイプの折板屋根です。
馳ピッチ 400mm、450mm、500mm、550mm、600mm
板厚 06mm~1.2mm - 屋根材の強度については、当社責任の範囲外となります。強度確認の上、ご使用ください。
※参考値 ハゼ金具1ヶ所あたり引張許容荷重250kg - キズ、へこみ及び赤錆による腐食等、強度の劣化が見込まれる屋根材には、設置することは出来ません。
- 馳(ハゼ)締め加工が終了していない屋根材には使用出来ません。
- 傾斜が10%より大きい屋根での使用での使用は出来ません。
防護具(第2種)用支柱の使用基準
- 手摺支柱の間隔(スパン)は2m以内とします。
- 手すり(上さん)及び中さんは単管パイプ(Φ48.6)使用して兼用クランプにて固定してください。
- 安全帯取り付け設備ではありません。
- 防護工として使用の場合(支柱間隔2m以内)は安全ネットを取り付けることが出来ますが、風速35m/s以上と想定される時は、安全ネットを取り外してください。